ピナ・コラーダ飲みたい。。 -2ページ目

I was moved!

今日はいいお天気で、気温も上がりましたねー。いよいよちょっと動くと蒸し暑くなってきました。


それにしても、先週はかなりの雨量でした。おかげで庭の植栽が全く進まなかった…予備日もことごとく雨なんだもん。一週延期ということになり、中途半端にうちの庭にはブルーシートの丘が出来ています。。ある角度からみたら一部は出来てるんだけど。また庭に関してはきっと記録のために何かしら書こうと思っています。


週末はいろんなことがあって、久しぶりに心がたくさん刺激される出来事がありました。


まず土曜日。梅雨空の合間の青空は、とても爽やかでした。心なしか今日なんかよりはからっとしていたような。


そのお天気に後押しされて、着物を着てお出かけを決意。6月ももう後半、薄物の季節の前に数少ない単のお着物を着る、最後のチャンスとばかりに。


それも素敵なプレゼントがきっかけでした。いつも拝見しているnekomeishiさんのブログで、ふと目に留まったのがある募集。イタリア/スポレート歌劇場引越公演「セビリアの理髪師」のチケットを譲る、というもので、その幸運にあずかれたのです★


たまたまぽっかり予定のあいていた土曜日、母を誘ってあげると喜ぶかな…と思っていたので嬉しかった!nekomeishiさん、本当にありがとうございました。


3時間を越える公演でしたが、演目はコミカルな恋愛コメディ(←超はしょっておりますが。。。)に字幕つき、ということもあって楽しめました。おんなじフレーズを何度も歌で繰り返していく独特な世界は、初めこそ展開にスローさも感じたりもしましたが、話が展開していくにつれ、どんどん引き込まれすっかり釘付けに。登場人物もみんな個性たっぷり。ラテンの人々だからか、みんな勝手というか、キャラ立ってるというか…濃いのですわ。


生のオケもさることながら、素人の私でさえその歌唱のテクニックには相当な技量が要るのだろうと感じるほどで、久しぶりになんだかとても感性が刺激されました。それも、普段あまり使っていないところの感性が。


終わると大拍手で何度もカーテンコールが。最後に電気がついて、オケの人々もみんな立ち上がり、客席と一体になってそれぞれの顔をみながらの拍手は(←オペラでは普通なのかしら…?初心者の私はよくわかんない)素敵な瞬間だったー。妙に胸が熱くなりました。

オペラ01

ちょいと恥ずかしいですが。。。やっぱり着丈がおかしい(><)ずっと座ってたからよれよれだし…写真撮るときはもうちょっと整えないとダメですねえ。


張りのある単の紬、母のです。これもしつけがついたままの、お嬢着物…袖丈も長めで黒地に壺の模様(?!)。暑苦しい色目ですが、数少ない単のお着物なので致し方無し。


はじめ見たとき、「うわー、何このゴブラン織りのような柄は。。。ちょっとデカダンチック?!@@」と思ったけど、合う帯(緑の麻のもの)を見つけたのでなんとか着られるようになりました。


この後、パパとダーと合流し、いつもの北野の中華料理屋さんにまでこのまま行っちゃいました。

オペラ02


どうしてもダーに見せたくて、「どうどう?はんなり??」と聞いてみたけど、迷惑そうに「うん…たまにはいいね」だって。彼にしてみたら無理矢理言わされた感じですね。完全な自己満足。そんな大満足なオペラ鑑賞の土曜日でした。


そしてそして。親友からのビッグニュースが舞いこんで来たのです!


東京からの電話は久しぶり。キャリアガールとしてバリバリ仕事してる彼女の「便りのないのは元気の印」だったので内心「どうした…なんかあった?」と思いましたが今回のは嬉しい報告でした。


彼女が入社時からずっと希望していた海外赴任が決まったのです!行き先はLA。そしてこれを機に長い付き合いの年上の彼と入籍することにしたそう!!


私にしてみれば二人の関係はとても素敵で、安定していて、「いいなあ」とは思っていたけど、ずっと一緒なのにどうして入籍しないのか、とずっとやきもきしていたのです。


彼女は彼を残して遠距離婚になることに不安がってもいるし、彼に対して罪悪感も感じていて手放しで喜ぶというよりまだ複雑な気持ちのようですが…それでも彼女を誇りに思い、「行くべき」と言ってくれた彼とならうまくいくんじゃないかな…。


複雑そうだけど、でも心はもうLAに行ってるのよね、よかったね、今まで頑張ってきて…彼女の人生の大きな転機に立ち会えたような気がして少し涙が出そうになりました。そしてそれを真っ先に報告してくれたこともすごくすごく嬉しかった。


離れていても、なかなか話す時間もなくても心はつながっているんだな…とまたまた感動してしまった私。こんな幸せな気持ちに浸れて、いい週末でした。

近況報告と毎夜の珍客

最近、記事を書こうとするとやたらと画面が重くて開かないのは私だけでしょうか…?


そのせいってわけでもないけど、余計ブログ離れに拍車がかかってる気がする今日この頃…なのに見に来ていただいている方がいるなんて、本当に嬉しく思います。いつも更新ナシですみませんです。。。


私の近況はといえば…まあまあ活動しております(←変な表現)。毎年この時期はお天気の影響か、遅れてきた花粉症なのかアレルギーがひどくって調子が悪いんだけど、その割には元気。


ここしばらくの自分的キーワードは「着物&ガーデニング」ってところでしょうか。


「着物」なのは少し前からブログにも書いている通り。まだ熱は消えておりません。しかし、薄物ですぐに着られるものがなく、仕立て直しに出しているので7月は着物が着れない!!悲しい。仕立て直しに出すの、遅すぎた…。浴衣で我慢ですね。6月中に着られるお単はあるけど、果たして一度でも外にお出かけできるのか…。


そして「ガーデニング」なのは、ついにうちの庭に手を入れることになったから!


うちは小さな庭がついているのですが、水はけが悪い上に構造上にいろいろ問題があって、ド素人の私たちはどこから手をつけていいのか分からず…。


加えて隣家との境のフェンス等もかなり老朽化している上に見栄えが悪くて。これらを一気に自腹で綺麗に!(かなり出費はイタイのだけど)する計画を実行することにしたのです。


今週半ばにはついにグリーンを植栽することになっております。土壌改良なんて、プロのお力を借りるしかなかった私たちですが、お庭が綺麗になるのは楽しみなのです。土台だけ作れば、あとはコツコツとガーデニングを楽しみたいー。


最後に…最近の珍客についてお話します。


うちのマンション、山の近くということもあって、通常より「虫さん」に遭遇する率が高いのです。それもけっこうビッグサイズだったりして、虫に弱い私は結構ツライ。でかいムカデとか見た日にゃ、もう背筋が凍りつきますわ。こういうときは私はすかさず逃げ、ダーは「氷殺」という仰々しい名前の、要は「凍らせて虫の動きを封じる&止めを刺す!」というコンセプトの殺虫剤を片手に果敢に挑む、という感じ。彼も虫嫌いなのに、ここへ越してからは頑張ってるわー…私も慣れなきゃ。


しかし。いるのは虫さんだけではないのです。


ある日、何気なく夜にうちに帰った私が鍵を取り出し、ドアの前で顔を上げると…視界の片隅にその人はいました。


……トカゲ!!


思わず「ぎゃーーー」と叫んでしまった(><)グレーになまめかしく光る体、くっきり前足の、指まで見えた!?


おもわず飛び退る私。しかし、ヤツは全く動じる気配なし。そのまま、本能的にくるりと回れ右をしてきた道を戻ろうとしたのですが(←完全に壊れてる)、冷静になると戻ってどうする!!


ここで暮らす以上、戦うほかはないと決意し、持っていた傘を握り締めてドアに向き直りました。


遠巻きに(腰は引けてるので…)傘の先をカンカンドアにたたきつけ、「しっ、しっ!」と言ってみると、ほんの少し上に上がったヤツ。


くそーーとむらむらと闘争心がわいてきた私は、ドアを今度はガンガン足でける暴挙に!するとやっとドアのはるか上方に、腰をワサワサふりつつ、手をぺたぺたと交互に繰り出しながら(わかります?!そのリアルな動き)移動してくれました。


その隙に家に滑り込んだんだけど、もう、しばらくゾゾーーが取れなかった…。後で帰ってきたダーに勢い込んで説明し、その日は終わりました。


でもね…翌日から、毎日夜になるといらっしゃるのですよ、彼は。


ダーと二人で「まーくる」という名前をつけ、むりやり親しみを持つ作戦に出てやっと慣れてきた今日この頃…人間って環境に適応できるものなのですねえ。。。


夜になるとまーくるはいるわ、蛾は飛んでるわ、虫の鳴き声はするわでほんと熱帯雨林(バリのコテージ、こんな感じだった)のような我が家。


いつまで現れてくれるのか、しばらくこの珍客を観察することにいたします。

ほんのわずかな…

もう5月も終わり…早いなあ。今日はメディアでも神戸がずいぶんクローズアップされてるよう…神戸市民としては嬉しい限りです。ここからわずか離れた場所でこれから盛大なパーティーを行う陣内さん、紀香さん、おめでとうございます♪ちょっと紀香さんのドレスが楽しみだったりする私★


少し前になりますが、仕事であるフラワーショップのショップカードのデザインをしました。


このお客様…素晴らしく繊細な色と、意外な花材の組み合わせが織り成すハーモニーが素晴らしい、それは素敵なお花の世界を展開されています。ウェディングのお花には定評があって、お人柄もあってか必ず幸せな花嫁さんをより幸せにしてしまうマジックをお持ちで。


そんなショップのカードデザインをさせていただくことになり、とても楽しみにしていました。


案の定、彼女のこだわりが随所に感じられ、こちらも真剣に、慎重に向かい合っての数ヶ月。通常では考えられない時間をかけてのコラボレーションでした。


出来上がったカードは、ムダをそぎ落としたいさぎよいものになりました。色もグレー一色です。


当初いくつかのデザイン提案をし、方向性は固まってきたもののなかなかこれ!というご納得がいただけなかった時、お見せしたのが一枚のカード。


それは私がデンマークのレストランから持ち帰ったもの。使用している紙が私の大好きな輸入紙で、その紙の質感を最大限に生かした、色みを極力抑えたシンプル・シックなショップカードでした。


そのイメージがお客様のお花への静かな情熱やアトリエの雰囲気と重なると感じ、紙のチョイスも含めてのご提案をしてみたところ、やっと彼女の「ピン」を引き出すことが出来たのです。


色もこの段階でグレーに決定。グレーはとてもニュートラルな色だと私は思うのです。見る人のどんな状態も受け入れ、よりそってくれるような…私も本当に好きな色の一つ。



グレー・バリエ

しかし、グレーと一口に言ってもいろいろなバリエーションが。印刷物の色出しにはよくインクで刷った「カラー・チップ」というものを添付し、出来る限り現場でその色を再現するようにするのですが、これが難しい。。。紙にのせた時、微妙に発色が変わることもあったりするのですが、お客様にお見せしたラフ案や、こういったチップの色をどこまで再現できるか、というのも印刷の技術のうちの一つといえるでしょう。


デザインワークをするパソコンのモニター、それをラフ案として出力するためのプリンター、そして最後の印刷の色…それら全てが出来るだけ似通ったものにするための調整は、いつも悩みのタネ。


特に今回は「色」にこだわりのあるお客さまなので神経を使いました。上のチップは最後の色選びに使ったもの。モニターで見るのと実際ではまた微妙に違うので、これは参考程度にしていただきたいのですが、最終案は「日本の伝統色」と「フランスの伝統色」のチップから選びました。


日本とフランスでは、グレーのバリエーションが多いのです。ほんのわずか、ちょっとした微差の中に、たくさんの色たちが…見ていても全然飽きないし、色の名前の響きの美しさにもうっとりしてしまいます。


「四十八茶、百鼠」と言われるほど、茶とグレーのバリエーションが豊富だった日本。本来、日本にはこういった微妙な色を感じ取る優れた感性が文化の中に育っていたのです…いつしかそれが鈍っているように感じるのは私だけでしょうか。自然に親しみ、四季の移り変わりを肌で感じてながら過ごしていたからこそ育っていた感性だとするなら、今の私たちの日常は忙しすぎるのかも。。。


最近、着物に興味を持つようになり、余計微妙な色の違いに敏感になりました。本当に日本の色の世界は素晴らしい!デザインをする上でもすごくプラスになっているような気がします。


ディティールを追求すると、仕事としては時間がかかりすぎてしまったり成り立たなくなるところもあるけれど、要求の高いお客様と一緒に仕事をさせていただく機会を持てて、日々忘れがちになっている仕事への丁寧さが大切だと感じたと同時に、「グレー」と呼ばれる色を見ても、そのわずかな微差を感じ取れる感性を持てるように精進しようと思います。

今年もジノリで

すっかりGWも終わってしまいましたーー。今週はまだお休み気分が抜けません。。。いかんいかん。


今年は月・火と平日が挟まっていて、私も暦どおりに過ごしていましたが、彼は10日間ほどずっと神戸にいることができました。おかげでのんびり♪


…のはずだったけど、結構アクティブなGWだったかも。前半は彼のお友達のカフェへ行ったり、県立美術館にロダン展を見に行ったり、家から歩いて元町へぶらぶらショッピングにでかけたり…そして去年も行った、オークラの「ジノリランチ」へもお出かけしました。


去年、父がかぎつけた(笑)このイベント、オークラのフレンチ「エメラルド」とジノリのコラボレーション企画で、要はジノリの食器で楽しむフレンチ、という趣向。今年も父がその情報をキャッチしてのお出かけになりました。


今年はテーマが「ミラノとオペラの食卓」ということで、ジノリのオペラにちなんだ食器のシリーズの展示もありました。私は「蝶々婦人」というセットが、色使いと絵付けの可憐さでとても気に入りました♪(ちなみに購入可能だった…)


去年は食器がほとんど「ベッキオホワイト」(ところどころに「ムラットホワイト」)で面白みに欠けているように思ったのですが、今年は割とバリエーションがあって食器とお食事の相性も楽しめたように思います。



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こんな感じです★最後のデザートてんこ盛りがよかった!もちろんオーダーは「全部の種類をちょっとずつ!」でございます(笑)


参加予定だった妹が体調不良で来られなかったのが残念だったけど、私たち夫婦とうちの両親で楽しいひと時でした。お天気もよくて、すこし煙ってはいたけど大阪湾のほうまでよく見渡せて。やっぱり海が見える、というのは私たち神戸っ子にとっては落ち着く風景なのかもしれません。


4月最後のこの日、実は頑張ってこっそりお着物でお出かけしてみました。。。ダーにも見せてあげよう(←偉そう・・・?)と思って。


5月に入ってまだ袷を着ることになってはいても、やっぱり暑いし、厳しいかなー…だからラストチャンスかしら、と。しかし季節に合う帯がなく、あんまりコーディネートとしては気に入らなかった上、着付けして帯まで行ってから「長襦袢に衿芯入れてない…」と気づいてあわてて着なおしたのでなんかイマイチでした…写真見たら着丈が微妙に短いんです。悲しい…。



しかしダーは見慣れないからかまんざらでもなかったようで、褒めてくれました♪それだけがせめてもの救い…もっと精進するべく頑張らないと…ふう。


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恥ずかしいので後姿だけちょこっと。。帯は松の柄の染め帯。髪の毛も自前アップです!これはなかなかうまくいったけど、着物のヘアスタイルって難しいわー。誰か教えてーー。


しかし、大方の予想を裏切って、おもいっきり食べたり飲んだり出来たのはなぜなのでしょう…?帯のおかげでおなか周り気にしなくてよかったからか、着付をゆるめにしたのがよかったのか…?また機会があれば着物でおでかけしてみる勇気が持てたジノリランチDayでした。

おっと、これは…

ぼけっと過ごしていたら、もうすぐGW突入ですよねー、なんかそんな実感わかないのはどうして?!


私的推理では、きっと寒すぎるせいではないかと思うのです。もう4月も終わろうというのに、やたら寒くないですか…厚手のもの着てる人、結構歩いてるし。私は寒さにことごとく弱い(でも冬は大好き♪)ので、つらくてつらくて。いまだにホットカーペットが手放せないのです。


そんな毎日ですがちゃんと真面目に通い続けているのが着付のおけいこ。


3月はじめから習い始め、今月は一緒にお稽古してる方がGWのイタリア旅行の際、どうしても着たいから、とお稽古強化月間で週に一度の頻度で。


初めはどうなることかと思いました…だっていろんな名称(っていうのかしら…)さえ分からず、たたみ方さえままならず…。お道具もメモをママに渡して、そろえてもらったものをそのまま持っていく…みたいな状態で。


いかにいままで着物に興味がなかったか、ということです。いえ、私は色フェチだし、質感やテクスチャー好きだし、ディティール愛好家ですのでね…気になるジャンルではあったけれど。


ひょんなきっかけから、お誘いいただいて、3人という少人数と先生の教え方がよかったのか、すっかり楽しくなってしまいました。


先生は小さなお孫さんがおられる、小柄な品のいい方。私のおばあちゃんよりはだいぶお若いでしょうけど、自分のおばあちゃまのようにお慕いできるキャラクター。親切で丁寧だけど、きさくで。。。かなりできの悪い超超初心者の教え子たちに、辛抱強く向かい合ってくださるのです。


いつも2時間半はゆうに越えるほど熱心にお稽古してくださるので、はじめは今自分が何をしているかさっぱり分からなかったけど(言われるままに動いてた…)3回目からなんとなくぼんやりと手順がつかめてきました。


名古屋帯からはじまって、4回目くらいに二重太鼓をはじめて習った日に、家に帰ってから一人で着てみようと思い立ちました(←…チャレンジャー)


その時の写真がこれ!着れたんですよーーー1人で!感動したなー。「伊達締め」が何かも分からなかったこの私がっ!!!


4_10着物


実家の庭にて…夜なので暗いけど。もうね、自分で自分を褒めたい感じ。完全に舞い上がって父や母に見せびらかしました(アホです。)


母の大島に塩瀬におばあちゃんがろうけつで描いた帯。4月に梅はことごとくおかしいのだけど、おばあちゃんに見せてあげたくてつけました。案の定、おばあちゃん、喜んでくれて…後日静かに眠ってたたんすの奥の着物たちを見せてくれました。


母の大島は白地にピンクやグリーン、黄色などが幾何学的に入ったもので、始めて見たときはそうでもなかったのに今ではすっかりお気に入りの着物です。


習ったのは二重太鼓だったのに、名古屋帯を締めたので、その次の週にまたお稽古の後に今度は袋帯で挑戦。ここでたたみかけるように練習して、すっかり覚えてしまいたい!と調子付く私。

4_19着物


この日お稽古ではじめて着たやわらかもの。やっぱり織のもののほうが着やすく感じました。すべって着にくいのなんの…一人で着れたので気をよくしていたら、あまりに綺麗に着れないのですっかり落ち込んでしまいました。


この着物はおばあちゃんの、これもしつけのついたままだった鮫小紋。雲取り(?!って言うのかしら…それすらもよく分からない。。。)の模様が浮き出ています。しつけついたままだったのに、やっぱり古いものだからか保存シミを発見…お手入れに出さなきゃだめだよね…。


帯もおばあちゃんの古いもの。カナリアのような鳥と緑の草模様の、少しトロピカルな雰囲気の帯です。私は全然模様のことも不勉強な上、格をあわせる、とか全く知識がありませんので、あるものの中で色合いや雰囲気で適当に合わせてしまったのですが(お洋服のコーディネート感覚です…)おばあちゃんが「それでええ、それ持って行き」といってくれたのでこの一そろいでお稽古へ行きました。


母方のもう他界した祖母もずっと着物を着て生活していたような人だったので、母もけっこう着物には詳しく(全然着ていないけど…)、しばらくはこの二人からいろいろ教えてもらうことにしようと思います。


おっとこれって私…なんだかすっかりお着物にはまりかけではありませんか。ヤバイ…でも自分で着られるようになるとは思っていなかったので嬉しくって。しばらくは家にある着物を着て、いつかは自分のもの誂えたい…なんて夢を見るようにさえなってまいりましたよ…どうしよ。


素敵な着物姿をご披露くださっているブロガーの皆様の記事を、いまさらながらむさぼるように拝見させていただいている今日この頃なのでした。


追記:着方があまり美しくないのに完全なお目汚しですが、初心者ということで大目に見てくださいませ。綺麗に着られるようにお稽古頑張ります!

どうした?!

ここのところ、全然更新しておりません…。


仕事が忙しいわけじゃなく。っていうか、実はヒマなんですよねー、この時期。毎日あまりにも眠いし、花粉症もひどいのでボーーー…このまま、人間ダメになるんでは?!と思うほどだらっとしています。


ブログも、書こうかな、と思って画面に向かうのですが、なんだかイマイチ気分が乗らず、結局書かないまま。なのに、見に来ていただいている方がいてくださるなんて、本当にありがたく思います。


今はですね、なんというか、外に向けて「出す」パワーがことごとくなくなっているようです。ボーっとしてるわりに恐ろしい勢いでいろんな本は買っては読んだり、ふと心にひっかかったことをネットで調べ上げたりはしてるので…多分何かを内に「貯め」たり、引き出しを「増やし」たりしている時期なんだと思います。


充電中、といえばありがちな言葉なのですが…本当にまた「書きたい」と思う気持ちが沸いてくるまで、もう少し時間がかかりそうです。


繰り返しになりますが、見に来てくださっている皆様、いつもありがとうございます。こんな気まぐれなブログですが細く長く(?!)お付き合いくださいますよう、お願いいたします。


4月18日 pinac拝

重ねたものは。。。

久しぶりの更新です。東京に行ったお話など、書きたいはずの出来事はあるはずなのに、なぜかPCに向かうと気分が乗らない…といったことを繰り返していました。でも今日は忘れないうちに。


先週末、無事(?)に今年もお誕生日を迎えることが出来ました。


今年は土曜日でお休みの日だったこともあって、彼と一緒に過ごせたのです。元町の、美味しいフレンチのお店を予約しておいてくれたので遠慮なく舌鼓を打ってまいりました(笑)


本当はお昼間にお花見にいこうと思っていたのですが、あいにくの雨。でもお食事に行く頃には上がっていて。


シャンパンでほろ酔い気分になりつつ、すごくすごく幸せな気持ちになりました。


もう正直に言えば歳を重ねたくはないのですが…これからずっと、こうしてお祝いしてくれる人がいるんだなあ、と思うと本当にありがたくてうれしくて。


小さくオルゴールで「Happy birthday」を流しながら、メッセージつきのデザートをお店の人が運んできてくれた時、その思いは酔いも手伝ってかなり最高潮に達していて…あやうく涙ぐみそうになりました。


彼なのか、誰にだかわからないけどとにかく「ありがとう」の気持ちでいっぱいに。


毎年、誕生日前の時期は、変にメランコリックになることが多かったのです。咲き誇る桜をみればみるほど、その桜が美しければ美しいほど、気分も沈みがち、というかぼんやりしてしまって…妙に物悲しかったり、憑かれたように物思いにふけったりしていました。


だけど今年は、ちょっと早い5月病のようにやる気がおきない以外は(←おいおい、いかんだろう。。。)おおむね気分の落ち込みがなかったのはパートナーとしての彼の存在のおかげ…?


結婚して1年と少し。彼という存在が側にいてくれる環境がやっと自分のものになってきたのかも。


自分を省みると実年齢にまったく中身が伴わず、冷や汗が噴きだすんだけど…それでもまた次の誕生日もいつまでも健康で、こうやって笑顔でお互いのお誕生日を祝っていけたらいいな。。。


花冷えがする毎日ですが、心はまるで桜の花のようにぼんやり、でもふんわりあたたか。東京のお話などはまたぼちぼち…。

TOKYO、というところ

先週、東京へお出かけしてきました。

祝日の新神戸駅のホーム、よく晴れた青い空に、六甲山の緑…まだ日差しはそんなに強くはないけれど、確実に柔らかな春の気配を感じながら乗り込んだ新幹線。

…一体、何度目なんだろう。

記憶のかなたにある、子供の頃は別にして、物心ついてから…あれは、高校生くらいの頃から今まで何度こうして新幹線に乗って東京を目指してきたのだろうか、とふと思いました。

愛読していた「Olive」の中の東京に憧れていた高校生の頃、一緒に進学するものと思っていた友人の、地元から遠く離れた自由が丘のマンションによく遊びに行った大学生の頃…何度か通ううち、子供の頃から暮らしなれた神戸では味わえない、街のスケールや聞きなれないアクセントで話す人たちを好もしく思うようになっていました。

そんな楽しい思い出に、ほろ苦さが加わったのは就職活動の頃。自分を奮い立たせるように、勝負をいどんでいるような気持ちで挑戦した在京の会社。結果、いい返事をもらうことができなかった時、私は初めてあの大きな街に飲まれてしまったような、何ともいえない敗北感を味わったのです。

東京への就職を決めた大親友に会うために通っていた時は、20代前半の自分の居場所をあっちこっちに頭をぶつけながら探していた私にとっても刺激を与えてもらう貴重な機会になっていました。バリバリと働き、行くたびにどんどん街になじんで強くなっていく彼女に会うといつも「もっと頑張ろう」という気持ちになれた…あんな大都会で一人で頑張っている彼女を想うと、自分の弱気や不安はなんとも甘えた子供のようで恥ずかしくなったり…。

側から離れたくない、と思った人が東京に行ってしまったこともありました。

彼と会うために何度も新幹線に揺られて、新神戸との間を往復…上りの車中でガラスに映った、あまりにも険しい表情に驚いたり、最終の下りのシートで窓に向かって目頭を押さえたり…今思えば、あまり楽しい記憶ばかりではなかったあの頃の東京…。


その後、何故だか私と縁のある人はみんな東京に行ってしまいました。昔からの仲間も、新しく出会った人も…いつも「東京」はその存在感を意識せざるを得ないほど私の身近にありながら、手の届かない場所で…私は一人、置いてきぼりをくらった子供みたいに外から指を加えて見ていました。

しかし彼と出会い、結婚することになったのは「東京」がきっかけ…彼が東京のプロジェクトに配属されて、遠距離になることがそれまでそんな話は爪の先ほども出ていなかった私たちの背中を押してくれたのかもしれない…。

車窓を通り過ぎていく景色を眺めながら、ふとそんなことを考えました。


そして、今、やっぱり私は大切な人を取られているような有様なのかもしれないけれど…でも、気がつくとかつて感じたような複雑な気持ちを抱くことはなくなっていることに驚きました。私のところに東京から帰って来てくれる人がいること…そのことがこんなに穏やかな気持ちにさせてくれているのでしょうか…。

やっと東京、というところが私にとって自分を探しに行ける特別な場所だったのだろうと思えるようになった気がします。ひときわ鮮やかに記憶に畳み込まれているあの場所で感じたこと、考えてきたことをぼんやりとたどっているとあっという間に過ぎてしまった3時間の道のりでした。

秘密の小箱

こういいお天気だと、気分も明るくなりますね。「暑さ寒さも彼岸まで…」のお中日が明日だというのに、なぜか寒さが厳しいのは勘弁して欲しいけど。


いまいち、春がもうすぐ♪という気分になかなかならないのは、きっと私が寒さに弱すぎるせい?!(><)


さてさて、うちの旦那様がおうちで一番好きなところ!といってはばからない玄関周り 。彼の希望を全面的に取り上げたのでそれも当然だけど…。


その希望の一つ、大容量の壁面収納。主に靴を置いていますが、お掃除用具も、傘もそしてちょっとした身の回りのものもここに入っています。おかげで玄関は超すっきり。飾り棚のようなものがないのは、お花などが飾れなくて殺風景な気もしないでもないけど、、、彼のたっての希望だしね。。。


その中で、設計のSさんの遊び心で作ったのが家族一人一人用の個人ロッカー。とりあえず3つ作ってくれました。


はじめは(?)って感じだったけど、玄関っていろんなもの置いておくと便利!鍵や宅配の人に必要な印鑑、お出かけ前のコロンに…。彼は昔飼ってたワンちゃんの写真まで飾ってて、ちょっとしたパーソナルスペースです。



ロッカー02


なんと、照明まで組み込んでくれております…だーれも知らないんですけど。。。つまりこれぞ自己満足?私のスペースだけ、ご紹介。



ロッカー01


ドレッサー上や、それまで実家の部屋で飾り棚の上にあったちょっとした小物を置いています。大事なバカラのダイス や、ジョーマローンやクリードのコロンも…私だけの「好きなものコーナー」(笑)


ここにおいても全く普段は人目にもつかずひっそり隠れてるので、「せっかく照明まで組み込んでるんだから、戸をガラスに変えて飾りだなにしたら?」という意見もあるのですが、このこっそり置いてある感じがまた秘密の小箱っぽくていいんじゃないかと思うのです。


彼も、この中に関しては何を置いても私に何にも言われないので(←リビングの飾りだなに関しては「お前の世界だからな。。。」と不可侵なエリアだと認識してくれているよう。。。ごめん、ダー)それなりに楽しんでいるようです。


家の中の、ほんの小さな小さなエリアだけど、こういうものがあるからこそおうちへの愛着も増すのかもしれませんね。

亜麻に魅せられて

最近、キッチンものへの情熱がすごい…ってずっとか。。。


結婚してからなぜかお洋服関係への情熱がぱったりと薄れてきました。特に、おうちをリノベーションすることになってからは余計インテリア&キッチン関係へと興味の対象が移っています。


しばらくキッチン関係のものは落ち着きを見せていたはずなのに、やっぱりダメですね。


床はメイプル無垢、キッチン本体は15年前のままの、鏡面仕上げの白、という我が家のキッチン。リビングダイニングへは開口部をあけてつながっているので、あまりごちゃごちゃだと恥ずかしい…ということで自然と出ているものは白と黒、そしてステンレスのものに統一させています(…つもり)。


そこで出しっぱなしになる布ものが気になって。手を拭くタオルと、キッチンクロスも黒ベースに。ちなみに手拭きタオルは、無印の厚手の黒のタオルを愛用中です。ちなみにお手洗いのタオルもおんなじ。無印、使えるーーー!


クロスも、本当は可愛い柄のものや、ブルーや赤のアクセントのものをみるときゅん、とするのですが、心を鬼にして黒系を選んでます。。。でも地味なんだよねーー。


初めはコンランショップで買ったコットンのクロスのセットを使いまわしていたのですが、ある日リネンのクロスを一枚手に入れてつかってみたら、これがよいではありませんか。


乾きが早いし、何よりグラスなんかに繊維が残らない。水もあっという間に吸い取ってくれるし。。。リネンがいい、というのは何となく知っていたけど、使ってみるとその差歴全ぶりにちょっとびっくりしました。あー、麻って、風合いや見た目がよろしいだけじゃないのねーー、みたいな(←お洋服では、麻と聞くとそれだけで欲しくなるくらい好きだったんです)。それからリネンにはまってしまいました。



リネン01


うわー、画像にすると恐ろしく地味です。。。でもどれも本当にお気に入り。しかも、ガンガン洗濯しても痛むどころかよけいいい感じになっていくところが愛しい…うち、食洗器ないので、洗い物にはクロスが必要だから…と言い訳しつつ集めたくなります。


お茶の時間


これは定番の食後のお茶セットですが、ヘビーユースのコースターも新芽のような、若い黄緑色のリネン。和食器も、コップなどの洋食器も受け入れてくれます。いろんな色が欲しくなって、微妙にこれもキケン…コースターっていうアイテム自体が好きなのかもしれませんが。


リネンコースター


最近勢いあまって、リネン糸で編み物まで始めてしまいました。不恰好でお恥ずかしいのですが、これはシルバーグレーのラミーリネンの糸で。


お気に入りのfogさんの サイトで見た手編みのコースター、見れば見るほど自分で編めそうな気がして…適当にこんな感じかなーと思いながら編んじゃった。編み始めると、マフラーの時と同じくすごい勢いでやってしまい…2玉使って5枚編んだところでストップ。


少しでも時間が見つかると、糸と編み針だけでできる編み物って、私にはいい気分転換★肩こりが助長されるのが玉にキズですが。


ダーは編み物してると私がおとなしいので嬉しそう…「主婦っぽい趣味だねー。」だって。どういう意味?!


春夏に向けて、これまた地味ないろばっかりなプレースマットも、カデーレンあたりのカラフルな麻のが欲しい今日この頃。なぜか今頃になって寒い日が続くので、食卓からでも春を感じたいのかもしれません。